過活動膀胱

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過活動膀胱とは

過活動膀胱とは

過活動膀胱は、膀胱が過敏になり急に強い尿意を感じたり、頻繁にトイレに行きたくなったりする状態です。「急にトイレに行きたくなって我慢できない」「何度もトイレに行く」といった症状でお悩みの方は過活動膀胱の可能性があります。

日本では過活動膀胱の症状を感じている人が多いと言われており、決して珍しい病気ではありません。加齢とともに増加する傾向がありますが、若い方でも発症することがあります。生活の質(QOL)に大きく影響するため、適切な診断と治療が重要です。過活動膀胱の症状を感じている方は、まずは当院へご相談ください。

このような症状でお困りではありませんか?

  • 急にトイレに行きたくなり、我慢が難しい
  • 1日に8回以上トイレに行く
  • 夜中に何度もトイレに起きる
  • トイレが心配で外出を控えている
  • 尿漏れの不安がある
  • など

過活動膀胱の主な症状

頻尿

日中8回以上トイレに行く状態を指します。仕事中や外出時に何度もトイレを探すようになり、日常生活に支障をきたすことがあります。

夜間頻尿

排尿のために夜間に何度も起きる状態です。睡眠が妨げられ、日中の疲労感や集中力低下につながることもあります。

尿意切迫感

突然、我慢できないほど強い尿意を感じる症状です。「トイレに行きたいと思ったら、すぐに行かないと間に合わない」という状態で、過活動膀胱の中心的な症状です。

過活動膀胱の原因

加齢

膀胱の筋肉や神経の機能が低下し、膀胱のコントロールが難しくなることがあります。

前立腺肥大症(男性)

前立腺が大きくなることで膀胱が刺激され、過活動膀胱の症状が現れることがあります。

骨盤底筋の脆弱化(女性)

出産や加齢により骨盤底筋が弱くなると、膀胱の安定性が低下し、症状が現れやすくなります。

その他の要因

  • 糖尿病による神経障害
  • 脳血管障害やパーキンソン病などの神経疾患
  • 膀胱炎などの感染症
  • ストレスや心理的要因
  • カフェインやアルコールの過剰摂取

過活動膀胱の検査や診断

問診・排尿日誌

症状の詳細をお聞きし、排尿日誌をつけていただきます。排尿日誌は、排尿の時間、量、切迫感の有無などを記録するもので、正確な診断に欠かせない検査です。

尿検査

膀胱炎などの感染症や、血尿の有無を確認します。他の疾患との鑑別に重要な検査です。

超音波検査(エコー検査)

膀胱内の残尿量や、前立腺の大きさ(男性)、膀胱や腎臓の異常がないかを確認します。

その他の検査

必要に応じて、膀胱機能検査や膀胱鏡検査を行うこともあります。より詳しい検査が必要な場合は、専門機関と連携して対応します。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療は、症状の程度や原因に応じて選択します。多くの場合、複数の治療法を組み合わせることで、より良い効果が期待できます。

生活指導

  • 水分摂取量の調整(過剰な水分摂取を避ける)
  • カフェインやアルコールの制限
  • 規則正しい排尿習慣の確立
  • 体重管理(肥満の改善)
  • 便秘の解消

膀胱訓練

尿意を感じてからトイレへ行く時間を徐々に延ばしていく訓練です。膀胱の容量を増やし、排尿間隔を延ばすことを目指します。当院では、患者様に合わせた無理のない訓練方法をご指導します。

骨盤底筋体操

骨盤底筋を鍛えることで膀胱の安定性を高め、症状の改善を図ります。特に女性の患者様には効果的な治療法です。正しい方法で継続することが重要なため、丁寧に指導させていただきます。

薬物療法

症状や状態を詳しく確認し、必要に応じて膀胱の過敏性を抑える薬を使用します。患者様に合わせて適切な薬剤を選択します。副作用についても十分に説明し、安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。

自己導尿

過活動膀胱の中には、膀胱の収縮力が低下し、十分に尿を出し切れない方もいらっしゃいます。残尿が多いと膀胱炎のリスクが高まり、頻尿も悪化します。このような場合、ご自身で細い管(カテーテル)を使って定期的に尿を出す「自己導尿」が有効です。

自己導尿により残尿がなくなると、頻尿や尿意切迫感の改善が期待できます。

日常生活での注意点

過活動膀胱の症状を改善するためには、日常生活での工夫も大切です。

  • 規則正しい生活リズムを心がける
  • 適度な運動を継続する
  • ストレスをためない
  • 冷えに注意する
  • 排尿を我慢しすぎない
  • など

当院での診療について

当院での診療について

大阪市生野区のりょう泌尿器科内科クリニックでは、泌尿器科専門医として多くの過活動膀胱の患者様を診療してきた経験を活かし、お一人おひとりに合った治療法をご提案します。内科的な疾患との関連も考慮し、総合的な視点から診断・治療を行います。

「恥ずかしい」「年齢のせいだから仕方ない」と受診をためらう方も多いですが、過活動膀胱は適切な治療により症状の改善が期待できる疾患です。プライバシーに配慮した診療環境で、安心して受診していただけます。

QOLを改善し、快適な日常を取り戻すお手伝いをさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

06-6753-3577

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